2011年6月25日土曜日

学習会・田中俊一先生「福島における除染のあり方について」2/8 インデックス

こちらの動画のインデックス。

スライド5(動画 Part 2/8 00:56~01:01)

「環境への放射能放出と放射能除去の必要性について」(タイトル)

スライド6(動画 Part 2/8 01:01~02:56)

「放射能と放射線」


放射能は電灯 放射線(γ)は光
137Csはガンマ線(667KeV)を放出して137Ba(安定)に変換
☆放射能(ベクレルBq):放射線を放出 Cs137、1Bqは毎秒1回崩壊し、その度に1個のガンマ線を出す。

スライド7(動画 Part 2/8 02:56~05:43)

「放射線と被ばく」


ガンマ線が体と衝突して、一部のエネルギーが吸収され、そのことによって人体が受けるダメージの量(シーベルト:Sv)

スライド8(動画 Part 2/8 05:43~07:31)

「環境へ放出された放射能と放射線量分布」


文部科学省及び米国DOEによる放射線モニタリングの結果
事故語1年間の推定積算放射線量

スライド9(動画 Part 2/8 07:31~12:01)

「公衆の放射線被ばく量の基準」

緊急時被ばく状況
我が国の原子力防災指針では、50mSv以上の被ばくの可能性がある場合は、屋内待機とされており、20km圏内の避難、30km圏内の待機はこの指針に基づいている。

現存被ばく状況
ICRPは、緊急避難区域から外側にありながらも、放射能に汚染された環境で生活する場合には、被曝量が年間1~20mSv/年の範囲に収まるようにする目安(参考レベル)を提案し、長期的には1mSvを目指すべきとしている。
原子力安全委員会は、20mSvを採用。その結果、飯舘村などの計画的避難区域は、来年3月11日まで現在の地に留まって生活を続けた場合、積算線量が20mSvを越えることになるという予測に基づいて避難の判断がなされている。避難はしてないが、福島市や郡山市も通常よりかなり高い放射線量が観測されているので、現存被ばく状況にある。

計画的被ばく状況
平常時に放射性物質の管理ができている場合で、公衆の被ばく量は1mSv以下にすること。

スライド10(動画 Part 2/8 12:01~動画 Part 3/8 00:17)

「避難区域の放射能除去の必要性」

飯舘村の放射能汚染の状況
・飯舘村のCs-137(半減期30年)、Cs-134(半減期2年)による土壤等の汚染は、大部分の地域で国の定めた耕作制限の限度5000ベクレル/kgを越えている。
・飯舘村の長泥での平成24年3月11日までの一年間の積算線量は、それぞれ91.1mSvと推定されている。
・国は年間20mSvを基準として、飯舘村では20mSvを越える可能性があるとして計画的避難区域に指定し、住民に避難を求めている。

住民が村に復帰し、生活できる条件
・年間の被ばく線量が1~20mSv範囲であること。
・耕作、牧畜等を行うためには、セシウムによる土壌汚染を5000ベクレル/kg以下にすること。

住民が村に復帰し、生活するために成すべきこと
・住民が村に復帰し、生活できる条件を達成するためには、住居、田畑、山林等の放射能を除去し、放射能濃度を下げることが必要である。
・土壌等の放射能汚染は、Cs-137(半減期30年)、Cs-134(半減期2年)によるものであり、核種崩壊による自然の減少はほとんど期待できない。チェルノブイリの例をみても、降雨等によるセシウムの減少は、ほとんど期待できない。
・従って、放射線量率や土壌等の放射能濃度を下げて、住民が村に復帰し、生活できるようにするためには、セシウムを積極的に除去する必要がある。

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