2011年6月30日木曜日

都會で流行の家庭美容美顔術 松井千枝子 著 序

本文 - 都会で流行の家庭美容美顔術|近代デジタルライブラリー

序に代へて

  新らしい時代には、新らしい美容法がなければなりません。いつまでも、いつまでも舊い習慣にとらはれて居りますことは、徒(いたづら)に時代の潮流に逆(そむ)いて棹(さをさ)す舟人の愚さでございませう。
  新らしい時代を作つてゆく、一つの大きな力と致しましての、映畫の影響は拒(いな)むことが、出来なくなつて参りました今日、私共のつたない實際の經驗を申し上げますのも、あながちに無駄なことばかりでもないやうに存じます。
  たとへば、春の朗(ほがらか)な陽射のもと、伸びやう/\とする若草の緑萌ゆる野邊!その逍遥(そぞろあるき)に私共の生の力は、ともどもにはちきれやうと溢れ出て参ります。
  美も、かくほがらかに、かく自然に、溢れて来なければなりません。
  お化粧(つくり)によつて、唯美しく見せますことは、ぢきに飽かれてしまひ易いものでございますから……………。私共の仕事として、お化粧をする裏には、かうした方面への種々な、苦心や、研究がなければならないことでございます。
  さうしたことで、諸嬢(みなさま)に直接、お役に立てばと思つた事柄を順序もなく、プランもなく、唯、漫然と書きしたゝめて参りましたのが本書でございます。
  出来てしまつてから、種々と意に満たぬ點も出来て参りましたが、それは他日を待つて訂正すると致しまして、とりあへず、拙き私の贈物を、諸嬢の前へ捧げさして戴くのでございます。
  御大典の秋                 松井千枝子

「近代デジタルライブラリー■平成23年6月の追加資料の紹介」より。「プランもなく」という表現が目を引いたのでテキストを起こした。
※文中「はちきれ」の強調は、実際には傍点による。
※昭和3年の出版。デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説によると松井千枝子は翌昭和4年4月に31歳で亡くなってしまったようだ。



2011年6月26日日曜日

「福島第一原子力発電所事故について -原子炉の立場から-」田中俊一 より抜粋

※平成23年6月10日 日本物理学会主催シンポジウム
PDF「福島第一原子力発電所事故について -原子炉の立場から-」田中俊一 より。
同氏の講演「福島における除染のあり方について」動画インデックスと重ならない部分を抜粋。

福島第一原発の諸元


炉心内、燃料プールの燃料集合体


時系列から探る初期対応

:日経・朝日、:官邸データ、:コメント(田中)

3月11日(金)
14:46 地震発生、運転中の1,2,3号機自動停止
16:36 ECCSによる注水不能、原災法に基づく緊急事態発生を国に通報(東電)
19:03 原子力災害対策本部設置、原子力緊急事態宣言発令(首相)
20:30 2号機の冷却装置停止
22:50 2号機の炉心露出、燃料溶融予測(NISA)  ⇒  水素発生認識?1号機でも?

3月12日(土)
1:20 1号機格納容器圧力の異常上昇通報(東電) ⇒ 水素発生の認識?
1:30 政府が東電に水蒸気放出を指示 ⇒ 水素の認識?
6:38 1号機中央制御室の線量、通常の1000倍(NISA)
                    D/W圧力(AM2:45-5:20に0.941MPaを記録) 破壊寸前!
                    格納容器は過大な圧力で機密性を失ったため内部の放射能と水素が
              原子炉建屋へ漏洩! しかし格納容器からの放射能漏洩認識?
6:50 炉規法に基づき、経産相から1,2号機の格納容器圧力を下げるよう東電に命令
9:11 NISAが1,2号機の格納容器内の蒸気を外部に放出することを東電に命令
                                                                      水素爆発の認識なし!
10:17 1号機格納容器のベント実施
15:36 1号機で水素爆発
20:32 1号機に海水注入開始

3月13日(日)
8:41 3号機格納容器ベント開始
                  RPV圧力約9気圧から72気圧へ急上昇(8:00)、水位急低下(-3000mm)
            D/Wの圧力上昇、その後RPV圧力大気圧まで低下。
                                                  ⇒ 13:12に海水注入するまで炉心冷却なし。
11:20 2号機格納容器ベント開始
13:12 3号機に海水注入開始

3月14日(月)
5:20  3号機ベント開始
11:00 3号機で水素爆発
16:34 2号機に海水注入、水位回復せず、燃料露出
            17:12に水位ダウンスケール、PRV圧力74気圧、15日18:43に大気圧。
                                         ⇒ 圧力バウンダリーが破壊(破壊の原因)

3月15日(火)
6:00 4号機で爆発(SFプール)、水位低下により水素発生、燃料破損
6:10 2号機で水素爆発、圧力抑制室損傷
                                         ⇒ 燃料溶融と大量の水素発生についての認識欠如

3月16日(水)
 8:30 3号機から白煙、SFプールの水位低下、燃料破損
               ⇒ 使用済燃料の発熱についての認識欠如、地震によるSFプールの損傷も
          確認せず。「SFプールの水位に注意」の助言が届かず。

冷却材喪失による炉心溶融のプロセス

① 炉心冷却が喪失すると崩壊熱により、RPV内の水が急速に蒸発、燃料が
  露出し、燃料被覆管(Zr合金)と水(水蒸気)との反応が始まる。
   Zr + 2H2O → ZrO2 + 2H2   Q:
  安全審査指針では、被覆管表面温度を1200℃以下(ECCS指針)
② 1200℃を越えると急速に反応が進み、被覆管は脆化し、同時に水素発生
  が急速に進み、2250℃で溶融。
   4-5時間でZr被覆管がほぼ100%溶融。
   その間の水素生成量は、約800kg
③ 更に、温度が上昇し、2800℃になるとUO2燃料(セラミック)が溶融し、燃料
  に閉じ込められている核分裂生成物(FP’s)が燃料の外に拡散放出される。
④ 溶融炉心は、炉内の構造物を更に溶融し、RPV下部に蓄積(炉心溶融)
⑤ 溶融炉心はRPVの制御棒駆動案内管等の貫通部分を溶かし、下部ヘッド
  に落下(BWR特有)
⑥ さらに、溶融炉心は下部ヘッドの壁を貫通して、格納容器に到達。
   (メルトスルー)
⑦ 格納容器の壁を溶融し、貫通。

事故の収束に向けた道筋  4月17日東電

現状① (1~3 号機)燃料ペレットの一部は損傷しているが、注水により冷却で
     きている
 リスク① 冷温化により格納容器内の水蒸気が凝縮、水素の濃度が高くなり、
      水素爆発する恐れ
現状② (1~3 号機)高温により格納容器に生じた隙間から放射性物質を含む
     微量の蒸気が漏洩している可能性大
現状③ (2 号機)漏水が多く、格納容器が損傷している可能性大
目標① (1・3 号機)安定的に冷却できている
 リスク④ 水を満たす過程でタービン建屋への流入水が増加
 リスク⑤ 放射線レベルの高い場所で、作業が長期化する恐れ
目標② (2 号機)格納容器が密閉できるまでは、滞留水の増加を抑制しつつ冷
     却する
 リスク② 損傷箇所の密閉作業が長期化する恐れ
現状⑨ 2 号機タービン建屋や立坑・トレンチに放射線レベルの高い水が流出かつ滞留
目標⑥ 放射線レベルが高い水を敷地外に流出しないよう、十分な保管場所を確
     保する
 リスク⑦ 水処理施設の設置遅延や稼動不良の可能性


収束の見通し

4月17日
ステップ1;放射線量が着実に減少傾向となっている(3ヶ月程度)
ステップ2:放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑制
されていること(3~6ヶ月)
5月17日
収束への道筋の見直し、「水棺方式」を延期、建屋等に滞留する汚
染水を処理して原子炉注水に再利用する「循環注水冷却」へ現状
6月8日
1号機、2号機、3号機はメルトスルー状態
  (溶融燃料が圧力容器下部から格納容器へ)


現時点での最大の課題は、毎時25トン(600トン/日)
程度排出される大量の高濃度汚染水の処理

今後の課題

「福島原発は、巨大な放射性廃棄物」




今後の課題(サイト内)

• 事故の沈静化・安定化(数ヶ月~3年)
• 作業環境の改善(数ヶ月~5年)
  放射能気体、汚染水、瓦礫等の処理
• 原子炉建屋修復・密封性修復(~1年)
• SF燃料、原子炉燃料取出し(5~10年)
• 通常の解体(10年) 
• 廃棄物、破損燃料の保管(数10年)

今後の課題(サイト外)

• 放射線・放射能マップ(1~2ヶ月)
• 評価と対応策(1ヶ月~6ヶ月)
• 環境放射能の除染(数ヶ月~数年)
• 住民の移住、土地問題等(10年以上)
• 風評被害対策(10年)
• 放射線モニタリング(10年以上)
  大気、土壌、海、米・野菜等、魚類等
• 損害賠償(10年以上)
• 健康調査・管理(最低10年)

科学者への期待とモラル

• 原発の収束、その後対策のための課題は山積しており、
具体的にかつ即効性のある成果が求められている。

• 現実への責任を持てないプレス発表は、結果として住
民を傷つけることになることに留意すべき。
• 研究者の興味だけのフィールド試験は、住民を不安に
陥れ、科学者への不信を募らせる。
• 様々な除染技術や廃棄物処理技術が提案されている
が、除染すべき対象は広大で多様、また廃棄物は多種
多様で物量は膨大であることを認識すべき。
  (応用可能性に配慮していただきたい)

以上

2011年6月25日土曜日

学習会・田中俊一先生「福島における除染のあり方について」4/8 インデックス

こちらの動画のインデックス。

スライド27(動画 Part 4/8 00:51~00:57)

「試験結果のまとめ」

○ 汚染除去の結果
 ・ 屋内線量率は、3.9~8.6μSv/hが3.1~4.3μSv/hに低下。さらなる低下のためには、家屋の周囲50m~100mの範囲の除染が必要。
 ・ ビニールハウス(畑)、牧草地、水田の放射能(セシウム)の濃度は、耕作制限値の 5分の1~2分の1に低下。
       ビニールハウス(畑):89%~93%(暫定値)
      牧草地:93%~95%(暫定値)
      水田:69%~85%(暫定値)
 この値は、測定器のBG補正をすれば、さらに除去率は5%から10%良くなると推測。

○ 最終処分(放射能除去に伴う土壌、草、その他の処分)
 ・ 放射能の除去に伴う廃棄物は、各自治体で数十万トン~数百万トン、福島県全体では数千万トンになると推測される。
 ・ 除去廃棄物には、セシウムー137(半減期30年)、セシウムー134(半減期2年)が含まれており、これを安全に集積処分する場所を確保することが、あらゆる放射能除染の必 須事項である。
 ・ 処分場としては、セシウムの半減期を考慮すると200年~300年は他の用途に供しない場所が必要である。
 ・ セシウムはベントナイトやゼオライトに取り込まれた場合、300年で0.1ミリメートル程度しか移動しないので、安全を担保しつつ管理処分することが極めて容易である。

スライド28(動画 Part 4/8 00:57~01:40)

「4.学校等の放射能除染」

汚染の状況
 ・校庭、通路、草むら(土手)、芝生、花壇、屋根など、広範囲に汚染している。
 ・Csは、表面または表面近くに大部分が留まっている。
土壌、草むら、樹木の除染
 ・ポリイオン溶液を散布し、土壌等を固化し、Csが飛散しないようにしてから土壌や草を丁寧に剥ぎ取る。2-3cm程度の厚さでほとんど除去できる可能性が高い。
 ・樹木(常緑樹)は、出来るだけ剪定する。
レンガ、コンクリート等
 ・GMサーベイメータで測定しながら洗浄する。この際、適当な除染液(家庭用洗剤等)やポリイオン溶液も有効かも知れない。
校舎等の屋根、雨樋、ピット
 ・屋根は高圧洗浄し、雨樋にはセシウムが溜まっているので、丁寧に高圧洗浄し、洗い流す。
 ・ピットには予めゼオライト等を入れておき、汚染状がそのまま下水等に流れないようにする。
汚染除去効果の確認
 ・一度で除去できてない場合もあるので、GMサーベイメータで確認することが必要。
廃棄物の処理・処分
 ・剥ぎ取った土壌、草等はビニール袋に入れてまとめ、最終処分場に運搬。

スライド29(動画 Part 4/8 01:40~05:01)

「放射能除染の一般的留意事項」

・汚染除去の基本は、汚染(放射能)を広げないように丁寧に取り除くこと。
・Csは比較的飛散しにくいが、吸い込まないようにマスク(花粉用)をし、手袋(薄手のビニール)をすること。
・ GMサーベイメータ(放射能測定器)、NaIサーベイメータ(線量測定器)をもつ、専門家のサポートを得ることが必要

学校等の除染方法は、一般家庭の場合でも同じく適用できるが、除染をすれば廃棄物がでるので、その処分についての対策が必要。(自治体等でまとまって広く除染することが効果的)

スライド30(動画 Part 4/8 05:01~05:05)

「5.日常生活について」

① 食品摂取基準値
② 大気中の放射能
③ 放射線の健康影響

スライド31(動画 Part 4/8 05:05~09:20)

「① 食物摂取基準値」




・ 食物を摂取したことによる内部被ばく量が一年間に5mSv以下になるように決めたもの。
・ 全ての食品が制限値の汚染があることを前提としたもの

Cs137を約72、000Bq摂取すると1mSvの被ばく量
★ 伊達市のキロ当たり580Bq梅を一年間に10kg食べた場合の被ばく量は、75μSv。
★ 神奈川県の新茶から、570Bq/kgのセシウムが検出されたことで、出荷自粛措置がとられたが、これは一年間に135kgのお茶を食べた場合に1mSvになる値。

スライド32(動画 Part 4/8 09:20~10:47)

「飯舘村長泥地区の野菜の放射能検査結果(Bq/kg)」




よく土を洗い落とせば、 飯舘村長泥の野菜も 美味しく食べられる。

スライド33(動画 Part 4/8 10:47~11:47)

「②大気中の放射能」




空気中には放射能がないので、窓をしめたり、マスクをしたり、長袖を着る効果ゼロ。洗濯物、布団も外で乾燥させても問題はない。


スライド34(動画 Part 4/8 11:47~12:09)

「Cs-137ガンマ線の遮蔽」


コンクリートの建物の中は線量 が低くなるが、ガラス戸や雨戸では効果がない。

スライド35(動画 Part 4/8 12:09~12:46)

「③ 放射線の健康影響」

JCO臨界事故による住民に対する 最大の影響は心的ストレス

スライド36(動画 Part 4/8 12:46~13:25)

「放射線の相対危険度(国連科学委員会1994年報告書より)」


スライド35(動画 Part 4/8 13:25~14:44)

「妊娠と放射線(ICRP勧告84より)」




ICRP勧告84妊娠と放射線に収載されている、複数の疫学調査結果。
放射線を大量に使う必要 があった、50年近く前の調査結果も含まれている。
100mSvの放射線を受けて も小児がんにならない確 率は99%以上。

講義終了

補足スライド1

「福島第一周辺の空間線量率(保安院・東電公表値)」


補足スライド2

「空間線量率の変化(30km以遠)」


※動画の5/8以降、質疑応答は未見。

学習会・田中俊一先生「福島における除染のあり方について」3/8 インデックス

こちらの動画のインデックス。

※"除染"をキーワードに、検索から来てくださった方に申し上げます。このメモは2011年6月3日に福島大学で行われた田中俊一氏の「福島における放射能除染のあり方について」という講演を元に作成してあります。いささか旧聞に属しますので、除染の具体的な手法については

福島市ふるさと除染計画・除染マニュアルを策定しました | 福島市震災関連情報サイト

上記福島市HPの除染マニュアルを併せてご確認下さい。

スライド11(動画 Part 3/8 00:17~04:29)

「学校等のセシウム汚染除去の必要性」

汚染の状況
・校庭、通路、草むら(芝生)、花壇、屋根、樹木(常緑樹)など、広範囲に汚染している。

汚染除去のレベル
・年間20mSvを基準とし、空間線量率を3.8μSv/hを目安にしたが、ICRPは汚染除去の努力をして年間1mSvを目指すべきとしている。
・特に、幼時・子供の被ばく線量は、成人の3分の1以下にするのが国際的合意である。(18歳未満は、放射線管理区域での作業は許可されていないことも考慮すべき)
・Csは様々なところに付着しており、放置すれば空気中に舞い上がるなど内部被ばくの原因となる。
・学校、幼稚園、保育所、公園などは、子供が長時間過ごす場所で、砂いじりなどで内部被ばくの可能性も高い場所であることから、徹底した汚染除去が必要である。
・文科省は、5月27日に今後一年間の学校等での被ばく線量が1mSv以下になるように除染を行うことを表明。

汚染土壌等の処理・処分
・天地返しは、Csの半減期が30年であることを考慮すると、その後数100年は天地無用の土地になり、それを担保することは不可能である。
・放射性廃棄物処分では、管理できない状況にすることが最悪の選択である。

スライド12(動画 Part 3/8 04:29~04:44)

「3.飯舘村長泥地区での放射能除染試験」

○家屋、屋敷の除染
雨樋、屋根の除染
・ポリイオン溶液を注ぎ、Csの飛散防止をしてから土、枯葉を除去
・屋根は全体を高圧水洗浄
屋敷表
・砂利(砕石)の土壤にポリイオン溶液を散布(Csの飛散防止)
・雨水ピットの土壤を剥離
・花壇の土、石苔は移植ベラで簡単に除去、また常緑樹については一部剪定
屋敷裏
・ポリイオン溶液を散布後、土壤を剥離(雨樋下近傍:3~4cm程度)
・裏手、横の草地は、1cm程度の厚さで杉林の境界まで剥離
・屋敷近傍の杉の枝、枯葉を林の奥に移動
・スポット状の汚染土壌を剥離
・家近傍の杉、もみの木を伐採、枝打ち
○ビニールハウス(畑)、水田、牧草地の除染
・一定の試験面積に複数の成分を持つポリイオン溶液を散布(5月20日)
・併せて、コアサンプリングによる分析用サンプルを採取
・剥離し、除染効果を確認(5月26日)

スライド13(動画 Part 3/8 04:44~05:13)

「測定器&測定方法」




GMサーベイメータ(写真)、NaI線量計(写真)、鉛コリメータ3mm厚(写真)
☆Bq/kgからBq/m^2への換算
土壤、砂の比重は、1.0~1.5と仮定すると3cm厚さでは、1Bq/kg=30~45Bq/m^2
・田畑の作付け制限値(取込率10%)
→5000Bq/kg(=1.5×10^5~2.25×10^5Bq/m^2)
・GMサーベイの測定値から、Bq/m^2への換算係数
→200cpm当たり0.4Bq/cm^2

作付制限値に対する放射能除去の目安
 5000Bq/kg:7500cpm~11250cpm

スライド14(動画 Part 3/8 05:13~05:51)

「家屋周囲の線量&放射能(除染前)」




スライド15(動画 Part 3/8 05:51~06:16)

「民家周囲の線源」


屋敷表・横側:屋敷杉、草地、母屋(屋根、雨樋)、物置・牛舎(屋根、雨樋)、車庫、前庭・花壇、畑
屋敷裏側:雨樋、杉の枝、杉の落葉、地面、もみの木(葉)

空間線量率:13~15μSv/h
表面線量率:20~170μSv/h

スライド16(動画 Part 3/8 06:16~07:01)

「屋根、雨樋の除染」






①除染準備(ポリイオン水注入) ②屋根の除染(高圧水洗)
雨樋(裏):最後に高圧水洗

スライド17(動画 Part 3/8 07:01~05:13)

「屋敷前庭の除染」





ポリイオン溶液を散布
コンクリート叩きとの境界が汚染レベルが高い (雨水が樋から落下するため)
雨水ピット:65kcpm 土壌を剥離除去
剥離作業

スライド18(動画 Part 3/8 07:01~08:22)

「屋敷裏の除染」



屋敷の裏側は、土壌、草地を剥離除去
草地(スコップで漉取り) 除去前:全面15kcpm~30kcpm 除去後:全面 <6kcpm

もみの木:伐採 上方向が高い

スライド19(動画 Part 3/8 08:22~08:44)

「屋内線量率を下げるためには、屋敷周囲の木々の伐採、剪定が必要」





杉の枝打ち、もみの木伐採、花壇:剪定(常緑樹)
周囲の樹木からの放射線の寄与が大きく、屋内 の線量率は床より天井が20%から50%高い

スライド20(動画 Part 3/8 08:44~09:33)

「除染による屋内線量率の変化」




スライド21(動画 Part 3/8 09:33~10:10)

「ビニールハウスの除染」




・10mx4mにポリイオン溶液を散布(5月20日)
・乾燥後剥離(5月26日)
除去率: 89%~93%

スライド22(動画 Part 3/8 10:10~10:41)

「ビニールハウス(畑)土壌中のセシウムの深さ方向の分布」




・ ビニールハウス(畑)の土壌中のセシウムの90%は3cm深さまでに留まって いる。
・ ポリイオン溶液により固化した土壌は、0.5~1cm程度であり、その下は溶液 と土が混じっている状態である。
・ ポリイオン溶液を散布することで、土壌剥取り時のセシウムの飛散は防止されている。

スライド23(動画 Part 3/8 10:41~11:52)

「牧草地の除染」




ポリイオン溶液で草の根まで固定化されており、剥取りが 容易(3cm~4cm厚)
除去率= (43-2.65)kcpm/43kcpm 23 = 94%

スライド24(動画 Part 3/8 11:52~12:25)

「水田の除染」




稲株の有無によってバラツキがある。土壌の除去は 稲株も一緒に除去することが必要。
除去率 = (16-2.5)kcpm/16 kcpm = 85%
           = (16-5)kcpm/16 kcpm = 69%

スライド25(動画 Part 3/8 12:25~13:27)

「除染に伴う土壤、草等」




廃棄土壌等の表面線量率は、周辺の杉林の枯葉等の表面線量 率15~30 μSv/hと比べて50%程度大きい。

スライド26(動画 Part 3/8 13:27~動画 Part 4/8 00:51)

「廃棄土壤管理処分場(全体イメージ)」




・ベントナイト中でのセシウムの300年間の移動距離は0.1mm
 ⇒ 数mmのベントナイト層を設ける事でセシウムの閉じ込めが可能。
・排水中のCs-137濃度を連続モニターで監視
・排水中のCs-137濃度が基準を上回った時には、ゼオライト吸着塔などを用いて排水を処理
・覆土を100cmすれば、放射線量は0.0001μSv/h以下

学習会・田中俊一先生「福島における除染のあり方について」2/8 インデックス

こちらの動画のインデックス。

スライド5(動画 Part 2/8 00:56~01:01)

「環境への放射能放出と放射能除去の必要性について」(タイトル)

スライド6(動画 Part 2/8 01:01~02:56)

「放射能と放射線」


放射能は電灯 放射線(γ)は光
137Csはガンマ線(667KeV)を放出して137Ba(安定)に変換
☆放射能(ベクレルBq):放射線を放出 Cs137、1Bqは毎秒1回崩壊し、その度に1個のガンマ線を出す。

スライド7(動画 Part 2/8 02:56~05:43)

「放射線と被ばく」


ガンマ線が体と衝突して、一部のエネルギーが吸収され、そのことによって人体が受けるダメージの量(シーベルト:Sv)

スライド8(動画 Part 2/8 05:43~07:31)

「環境へ放出された放射能と放射線量分布」


文部科学省及び米国DOEによる放射線モニタリングの結果
事故語1年間の推定積算放射線量

スライド9(動画 Part 2/8 07:31~12:01)

「公衆の放射線被ばく量の基準」

緊急時被ばく状況
我が国の原子力防災指針では、50mSv以上の被ばくの可能性がある場合は、屋内待機とされており、20km圏内の避難、30km圏内の待機はこの指針に基づいている。

現存被ばく状況
ICRPは、緊急避難区域から外側にありながらも、放射能に汚染された環境で生活する場合には、被曝量が年間1~20mSv/年の範囲に収まるようにする目安(参考レベル)を提案し、長期的には1mSvを目指すべきとしている。
原子力安全委員会は、20mSvを採用。その結果、飯舘村などの計画的避難区域は、来年3月11日まで現在の地に留まって生活を続けた場合、積算線量が20mSvを越えることになるという予測に基づいて避難の判断がなされている。避難はしてないが、福島市や郡山市も通常よりかなり高い放射線量が観測されているので、現存被ばく状況にある。

計画的被ばく状況
平常時に放射性物質の管理ができている場合で、公衆の被ばく量は1mSv以下にすること。

スライド10(動画 Part 2/8 12:01~動画 Part 3/8 00:17)

「避難区域の放射能除去の必要性」

飯舘村の放射能汚染の状況
・飯舘村のCs-137(半減期30年)、Cs-134(半減期2年)による土壤等の汚染は、大部分の地域で国の定めた耕作制限の限度5000ベクレル/kgを越えている。
・飯舘村の長泥での平成24年3月11日までの一年間の積算線量は、それぞれ91.1mSvと推定されている。
・国は年間20mSvを基準として、飯舘村では20mSvを越える可能性があるとして計画的避難区域に指定し、住民に避難を求めている。

住民が村に復帰し、生活できる条件
・年間の被ばく線量が1~20mSv範囲であること。
・耕作、牧畜等を行うためには、セシウムによる土壌汚染を5000ベクレル/kg以下にすること。

住民が村に復帰し、生活するために成すべきこと
・住民が村に復帰し、生活できる条件を達成するためには、住居、田畑、山林等の放射能を除去し、放射能濃度を下げることが必要である。
・土壌等の放射能汚染は、Cs-137(半減期30年)、Cs-134(半減期2年)によるものであり、核種崩壊による自然の減少はほとんど期待できない。チェルノブイリの例をみても、降雨等によるセシウムの減少は、ほとんど期待できない。
・従って、放射線量率や土壌等の放射能濃度を下げて、住民が村に復帰し、生活できるようにするためには、セシウムを積極的に除去する必要がある。

学習会・田中俊一先生「福島における除染のあり方について」1/8 インデックス

こちらの動画のインデックス。

スライド1(動画 Part 1/8 ~08:48)

(~07:00 司会挨拶、学類長?挨拶)

2011年6月3日
福島における放射能除染のあり方について
NPO「放射線安全フォーラム」田中俊一

1.福島第一原発の現状
2.環境への放射能放出と放射能除去の必要性について
3.飯舘村長泥地区での放射能除染試験
4.福島市での放射能除染
①学校等の除染
②放射能除染の一般的留意事項
5.日常生活について
①食品の摂取基準
②大気中の放射能
③放射線の健康影響

スライド2(動画 Part 1/8 08:48~12:43)

「1.福島第一原発の現状 図:原子炉建屋及び圧力容器」


スライド3(動画 Part 1/8 12:43~14:28)

「発電所内における主な対策の概要図」


スライド4(動画 Part 1/8 14:28~動画 Part 2/8 00:56)

「今後の見通し(サイト内)」

☆事故収束の時期を明確に予測するのは困難な状況。
☆最大の課題は炉心冷却排水(高い放射能)の処理。
☆溶けた燃料からの放射能は、冷却水に混じって外部に出てきている状況。
☆3つの原子炉の放射能閉じ込め機能は、既に破損し、大気中に放出される揮発性の放射能はほぼ出尽くしていると推測される。

今後、炉心の冷却が長時間止まるような事態が起こらなければ、大気中への大きな放射能の放出はない。

2011年6月19日日曜日

錦繪修身談:森狙仙と松本喜三郎のはなし

錦繪修身談 巻6 26/38

"(十)業ハ勉るに成る 畫工森狙仙ハ猿を畫くに妙を得たる者なり 初(はじめ)肥前の長崎にありけるとき猟者に托して一疋の猿を得たりけれバ之を庭中の樹に繋ぎ飼ひて己ハ常に其の傍に居て熟々(つらつら)猿の状貌を視て之を寫す 数年の間此の如くして漸其の真に逼(せま)るやうに見えけれバ絹に浄寫(きよがき)して清人某に見せて其の批評を乞ふ 某熟々視て妙ハ妙なれども惜むらくハ此ハ人家に蓄養せるものゝ形にして天然の趣にあらずといふ 狙仙これより更に意を励して遂に深山に入りて棲息し幽谷に遊びて木石に坐し猿と群をなして備(つぶさ)に難苦を甞(なむ)ること三年にして遂によく其の畫の真に逼る妙を得たりといふ 凡そ一藝に名を得んとする者ハかゝる小技と雖(いへど)も猶力を用ゐること此の如くせざれバ遂に妙を得るに能わず 況んや大事業を起さんとする者 其の苦心如何ぞや 世間徒に僥倖に乗じ手に唾して功名を取らんとする輩 何ぞ之を察せざるや"

"近頃有名の人形師 松本喜三郎といふ者あり 其の作くるところの人畜鳥魚介蟲の類 悉く真に逼らざるハなき故に其の名天下に高し 此の人初 肥後の熊本にありける時 加藤清正の二百五十年回忌に當りて熊本の本妙寺に祀事(まつりのこと)を修めけるに角力歌舞各藝を競ひ珍禽異獣多く集めて觀(みせもの)に備ふ中に喜三郎が作れる人形數体あり 大さ人と同じ 皆同國有名の人を模す 容貌血色骨格動作の状(さま)一も真に非ざるハなし 宛(あたか)も其の人に逢ふ如くなりければ觀る者 其の妙を賞嘆せざるハなかりき そのはじめ之をつくらんとせし時 其の人に近づきて鼻目口耳の形状長短方圓體格の擧動(ようす)等まで備に意を用ゐ念を凝して數年の後に至りて作りたりとぞ 又東京に在りし時 小蛇の蜿蜒(えん/\)匍匐する状を作りてよと請ふ者ありけれバ窃(ひそか)に生蛇を捕へて懐に慝して時々窺ひ 人に之を見せずして遂に其の形状を擬(うつ)したりといふ"

27/38 挿絵


関連画像

2011年6月18日土曜日

C's Ukiyo-e Museum

市民の浮世絵美術館 C's Ukiyo-e Museum

講演会報告
・浮世絵に見る風林火山・総集編 ・なぜ川中島合戦の浮世絵はこんなに多い! ・浮世絵に見る風林火山・浮世絵講座 ・浮世絵に見る風林火山の物語 ・地域と浮世絵(戸隠の鬼女 紅葉) ・浮世風呂:弓を射って湯に入る?

講演会報告2
・春*花浮世絵展 解説ツアー ・江戸の華 浮世絵展 浮世絵講座 ・浮世絵資料室一周年企画 浮世絵入門講座

浮世絵を読む
・子供土用ばき 水なぶりの景 ・俳家書画狂題 ・天保の改革と浮世絵 ・川中島合戦と今川義元 ・朝顔売 竹 ・歌川派合作の浮世絵 ・肌錦勇祭禮 ・彫師小泉巳之吉(彫巳-ほりみの-)

浮世絵を読む 特別展示2
・名妓三十六佳撰 黛 ・源氏絵 光氏のモデル ・田毎の月 ・川中島合戦鳥瞰図 ・観音霊験記 西国順礼三十二番 近江観音寺 人魚 ・更名所作三番叟

ぺえじの浮世絵講座
・『川中島合戦の浮世絵に隠されたもう一つの戦い』 ・山本勘助隻眼(せきがん)の秘密 ・旧暦浮世絵講座 『武田・上杉両将の和睦対面はなぜ五月十五日?』 ・浮世絵師安藤広重はいなかった!

風景を読む 弥生時代の稲作と、広重の自然観(pdf)

広重雑感
・切手と広重 ・歌川広重と安藤広重 ・八朔御馬進献 ・三代広重 ・六本指 ・遠近法で見る広重 ・理科系の北斎と文化系の広重 ・マスコミの中の広重・東海道

豊国雑感
・江戸の浮世絵師 豊国 ・明治の豊国 豊原国周 ・江戸庶民の生活スタイルを象徴する豊国

山本勘助の黄金伝説

旧暦浮世絵講座【拡大版】

浮世絵に見る鬼(退治)伝説

2011年6月17日金曜日

カタログハウス送付DVD「子供たちを”放射能”から守りましょう(小出裕章)」

※この小出裕章氏のDVDは、カタログハウスの「福島っ子の夏休み 母子夏休み旅行(7泊8日)の無料ご招待案内」に同封されていた。送付された時期は2011年6月11日前後。

※"福島県の本誌定期購読者は11,657人(本年3月11日現在)。その中から、「直近5年間に6回以上購入してくださった福島県読者」5,688人に7泊8日の夏休みをご案内しました" 「通販生活 2011秋冬号」80頁より


DVD内で小出裕章氏が使用しているスライド。

一枚目
第七芸術劇場、「映像’08」上映会 2011年5月13日(金)
「被曝と避難」
京都大学原子炉実験所 小出裕章

二枚目
BEIR-Ⅶ報告(2005年)
利用できる生物学的、生物物理学的なデータを総合的に検討した結果、委員会は以下の結論に達した。
被曝のリスクは低線量にいたるまで直線的に存在し続け、しきい値はない。

三枚目
文部科学省及び米国DOEによる航空機モニタリングの結果(福島第一原子力発電所から80km圏内の線量測定マップ)

四枚目
放射線ガン死の年齢依存性 1万人・Sv当りのガン死数(白血病は除く) J.W.Gofman, Radiation and Human Health
全年齢平均3737人
55歳 49 30歳 3891 0歳 15152

五枚目(動画では説明をパス)
10人・シーベルト当たりのがん死者
推進派 平均的な人 1 子ども 4
Gofman 平均的な人 4 子ども 16

六枚目(動画では説明をパス)
基準と予測されるガン死の危険
平常時 一般の人々 基準 1mSv/y 被害 2500人に1人
平常時 放射線業務従事者 基準 20mSv/y 被害 125人に1人
緊急時 福島事故(労働者) 基準 250mSv/1回 被害 10人に1人
緊急時 避難指示(含まれる子どもの場合) 基準 20mSv/y 被害 30人に1人
原子力推進派の危険度を使うなら、被害は4分の1になる。

七枚目
一人ひとりが決めること
自分に加えられる危害を容認できるか、あるいは、罪のない人々に謂われのない危害を加えることを見過ごすかは、誰かに決めてもらうのではなく、一人ひとりが決めるべきこと。













2011年6月16日木曜日

カタログハウス「ふくしまっ子の夏休み」

※今日、郵送されてきた。詳細はおいおい公式HPなどで紹介されるだろうが、とりあえず概要。

封筒

(表面)
ふくしまっ子の夏休み
福島県の「通販生活ごひいき読者」さまへ
母子夏休み旅行(7泊8日)の無料ご招待案内
お申込み多数の場合は一部抽選になります。
カタログハウス 〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-12-2
(裏面)
同封の7分DVDは
・小出裕章さん(京都大学原子炉実験所助教)の今年5月の講演から、”放射能”が及ぼす子どもへの影響を語った部分です。
・時間は7分なので、夏休み旅行のお申込みとは関係なく、ご覧いただけると幸いです。



内容物

・ご挨拶文:福島県の「通販生活ごひいき読者」さまへ。 株式会社カタログハウス社会貢献室室長 渡辺雪男
・パンフ:ふくしまっ子の夏休み 7泊8日の母子旅 お母さんの代りにおばあちゃんでも。
・申し込みはがき
・DVD:「子供たちを”放射能”から守りましょう」小出裕章(京都大学原子炉実験所)

ご挨拶文

福島県の「通販生活ごひいき読者」さまへ。
母子夏休み旅行(7泊8日)の無料ご招待案内
その後、いかがお過ごしですか。ご家族の皆さまにお変わりはございませんか。
東京で消費する電気のために、福島県の皆さまには大変な苦痛を強いることになってしまい、東京に暮らす私たちはお詫びの言葉もありません。
そこで今回、勝手ながら、ごひいき読者さま(直近5年間で6回以上の買い物をしてくださった読者さま)にかぎって、ご提案がございます。
まもなく暑い季節がやってまいりますが、皆さまのご家族にもし、「中学生以下のお子さま、お孫さま」がいらっしゃいましたら、今年の夏休みの間、
・母子あるいは祖母孫で、
・よろしければ、福島県在住の親友の母子さま一組もご一緒に、
小社主催・長野県茅野市後援の避暑にいらっしゃいませんか。
今回の災害でお子さまもまた、大変なストレスをかかえていらっしゃると思います。せめて夏休みの間だけでも、美しい大自然の中で思いきり遊ばせてストレスを発散させてあげませんか。

費用についてはカタログハウスおよび茅野市で負担させていただきます。皆さまのご負担は一切必要ございません。いつも私どもは皆さまに儲けさせていただいているので、このくらいは読者サービスをしないとカッコがつきません。

募集定員について。
ホテルの部屋と食事は全期間で400組(400室)を確保してあります。お友だち母子に1部屋必要なので、実質200組の読者を募集することになります。
このご案内は福島県民の通販生活ごひいき読者さま全員にお送りしていますので、かなりのお申込みがくることが予想されます。そこで大変勝手ではございますが、無抽選組と抽選組に分けさせていただきました。
●無抽選組--「原子力災害対策特別措置法」による計画的避難区域、屋内退避区域、緊急時避難準備区域、「災害対策基本法」の避難指示区域の適用を受けた地域に居住されていたごひいき読者は、お申込み即決定とさせていただきます。居住地証明のために運転免許証などの身分証をご持参ください。ご一緒されるお友だち母子さん(一組)は福島県民であれば地域は問いません。
●抽選組--それ以外の地域のごひいき読者は申し訳ありませんが、抽選とさせていただきます。ご一緒されるお友だち母子(一組)は福島県民であれば地域は問いません。
・全期間のうちから、ご希望の期間を2つ選んでください。
・抽選は各々の期間ごとに行いますので、チャンスは2回ということになります。

それでは、同封の申込書(ハガキ)でお申込みください。
・お申込み締め切り日 6月25日(土)消印有効
・抽選日 6月29日(水)
・発表ご通知 6月30日(木)~7月3日(日)--(落選された方にもお知らせいたします)
・もし、お問合せがございましたら次の電話へ。
0120-532-832(フリーダイヤル)
受付 平日は午前9時~午後7時、土曜は午前9時~午後6時

2011年6月16日
株式会社カタログハウス
社会貢献室 室長 渡辺雪男

パンフ

(表面)
ふくしまっ子の夏休み 7泊8日の母子旅 お母さんの代りにおばあちゃんでも。
通販生活ごひいき読者さまへ。赤ちゃんから中学生までのふくしまっ子を、お母さんもご一緒で、長野県の大自然につつまれたホテルに無料ご招待します。お友だちの母子さん(1組)もご一緒にどうぞ。詳しくは裏面をごらんください。
ごひいき読者さま 無料ご招待期間 2011年7月25日~8月29日
主催:カタログハウス
後援:長野県茅野市、茅野市観光協会

(裏面)
ご案内
費用 費用はカタログハウスと長野県茅野市が負担しますから、すべて無料です。
あし 福島県内の指定場所にお集まりください。50人乗りのバスで往復します。指定場所までの交通費はご負担ください。
宿泊 車山高原、蓼科高原、白樺湖などのホテル、旅館、ペンションです。
個室 1家族1部屋です。兄妹は何人でも結構です。
1家族 母と子、父と子、祖母と孫、長姉(成人)と弟・妹……同伴される保護者はお母さんでなくてもかまいませんが、子どもさんだけの参加はご遠慮ください。保護者は1家族1名にかぎります。
友人 福島県民のお友だち母子さん1家族(1部屋)にかぎり、誘ってくださって結構です。
食事 現地滞在中のお食事は、朝食、昼食、夕食すべてホテル側が用意します。
イベント 湖上花火大会、サッカー、ドッジボール大会、カヌー漕ぎ、乗馬、人形劇、低山ハイキングなどを予定。地元のボランティアや高校生が担当します。夜はもちろん学校の宿題ですよ!
医療 もし、体調が悪くなったときは、茅野市の消防署がかけつけて、市内の諏訪中央病院、前島医院、北山診療所などへ。
抽選 募集は400組(お友だち分ふくめて)。お申込が400組をこえた場合は抽選となりますので、ご了承ください。(詳しくは別紙ご挨拶文をごらんください)

私たちも暇を見つけて一度おうかがいするつもりです。
落合恵子(作家)
鎌田實(医師・作家)
山本太郎(俳優)

次の4つの【7泊8日コース】からお選びください。
【第1期】 7月25日(月)~8月1日(月)…100組(100室)
【第2期】 8月1日(月)~8月8日(月)…100組(100室)
【第3期】 8月15日(月)~8月22(月)…100組(100室)
【第4期】 8月22日(月)~8月29日(月)…100組(100室)


申込み締切6月25日(土)消印有効
お申込みは同封の専用ハガキで。
抽選結果は7月3日までにお知らせします。
お問合せはフリーダイヤルで。
0120-532-832 平日は午前9時~午後7時、土曜は午前9時~午後6時。通話料無料。携帯電話(PHS)からもご利用になれます。
ファクス:0120-709-567(24時間受付)
メール:gambare@cataloghouse.co.jp

以上

福島の親子茅野に招待 YOMIURI ONLINE 長野版 (2011年7月13日)

"福島第一原発事故の影響を心配せずに茅野市の観光地で夏休みを過ごしてもらおうと、通信販売のカタログハウス(東京都渋谷区)と同市、市内約30の宿泊施設が協力して福島県内の親子371組計約1060人を無料招待する。受け入れる宿泊施設関係者らは12日、実行委員会を発足させた。"

福島の親子1050人、茅野へ招待 観光地などでリフレッシュ /長野 毎日jp(2011年7月16日)

"招待を企画した同社から、東日本大震災被災者の支援制度を設けた市に協力依頼があり、実現した。交通費や滞在費は同社が負担。市は支援制度に基づき、受け入れ宿泊施設に交付金を出す。参加者は中学生以下の子供と保護者で、同社が通販雑誌を通じて募集した。うち46組は震災や原発事故で避難した南相馬市やいわき市、双葉郡内町村の住民という。"

※"福島県の本誌定期購読者は11,657人(本年3月11日現在)。その中から、「直近5年間に6回以上購入してくださった福島県読者」5,688人に7泊8日の夏休みをご案内しました" 「通販生活 2011秋冬号」80頁より