足りないだらけ(背戸の段畑替歌) ビクター 1928-06
益田太郎冠者[作詞] 朝居丸子[唄・三絃]
とかくナー 世の中は不自由がちだが
皆さんご存知 嫌にこの頃ァ足りないだらけだよ
命と掛け替えのお米が足りない さりとて南京米じゃ栄養が足りない
道理で日本人は根気が足りない これだけ出しても税金が足りない
電車が足りない電話が足りない 水道が足りない水撒きが足りない
芸者が足りない旦那も足りない たまさか会っても情愛が足りない
女中が足りない乳母(おんば)が足りない 職人が足りないお百姓が足りない
小僧さんが足りない掃除屋が足りない 警官が足りない兵隊さんが足りない
軍艦が足りない飛行機がまるきり足りない 学校が足りない生娘が足りない
肝心要の月々人気が足りはせぬ
ハァこれほど言っても言い足りないほど 足りないこの世に毎年増えるは
不入りと歳だけそれをも承知で 何時まで経ってもあくせくしている
私が一番マァ足りませぬ
※下線引いた部分は聞き取りに自信が無い
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