櫻花詞
逸名
薄命能伸旬日壽
納言姓字冒此花
零丁借宿平忠度
吟詠怨風源義家
滋賀浦荒翻暖雪
奈良都古簇紅霞
南朝天子今何在
欲望芳山路更賖
櫻花の詞
おうかのし
逸名
いつめい
薄命能く伸ぶ 旬日の壽 納言の姓字は 此の花を冒す
はくめいよくのぶ じゅんじつのじゅ なごんのせいじは このはなをおかす
零丁宿を借る 平忠度 吟詠風を怨む 源義家
れいていやどをかる たいらのただのり ぎんえいかぜをうらむ みなもとのよしいえ
滋賀の浦は荒れて 暖雪翻り 奈良の都は古りて 紅霞簇がる
しがのうらはあれて だんせつひるがえり ならのみやこはふりて こうかむらがる
南朝の天子 今何くにか在す 芳山を望まんと欲すれば 路更に賖かなり
なんちょうのてんし いまいずくにかおわす ほうざんをのぞまんとほっすれば みちさらにはるかなり
祖父に負われて背中で聞いていた「はくめいよくのぶ~」という歌がなんなのかハッキリしたのでコチラから写させてもらった。
それが薩摩琵琶歌であるというのは少し大きくなったときに聞いてはいたのだが、数年前に検索したときにはうまく見つけられなかった。
薩摩琵琶歌「桜狩」の一部として歌われるときには詞章が少し変わるようだ。「納言の姓字この花を斯す」、「南朝の天子 今いづこにか まします」とこちらのブログにある。
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