2011年7月2日土曜日

薩摩琵琶歌 桜狩

櫻花詞
逸名

薄命能伸旬日壽
納言姓字冒此花
零丁借宿平忠度
吟詠怨風源義家
滋賀浦荒翻暖雪
奈良都古簇紅霞
南朝天子今何在
欲望芳山路更賖


櫻花の詞
おうかのし
逸名
いつめい

薄命能く伸ぶ 旬日の壽 納言の姓字は 此の花を冒す
はくめいよくのぶ じゅんじつのじゅ なごんのせいじは このはなをおかす

零丁宿を借る 平忠度 吟詠風を怨む 源義家
れいていやどをかる たいらのただのり ぎんえいかぜをうらむ みなもとのよしいえ

滋賀の浦は荒れて 暖雪翻り 奈良の都は古りて 紅霞簇がる
しがのうらはあれて だんせつひるがえり ならのみやこはふりて こうかむらがる

南朝の天子 今何くにか在す 芳山を望まんと欲すれば 路更に賖かなり
なんちょうのてんし いまいずくにかおわす ほうざんをのぞまんとほっすれば みちさらにはるかなり


祖父に負われて背中で聞いていた「はくめいよくのぶ~」という歌がなんなのかハッキリしたのでコチラから写させてもらった。
それが薩摩琵琶歌であるというのは少し大きくなったときに聞いてはいたのだが、数年前に検索したときにはうまく見つけられなかった。
薩摩琵琶歌「桜狩」の一部として歌われるときには詞章が少し変わるようだ。「納言の姓字この花を斯す」、「南朝の天子 今いづこにか まします」とこちらのブログにある。

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