2012年1月24日火曜日

甲冑着用備双六 歌川芳員

国立国会図書館のデジタル化資料 - 甲冑着用備双六
甲冑着用備双六 歌川芳員 1858年

振出し
褌 ふんどし 「なるほど/\こうくびへかけれバおちるきづけへなしだ しかしどこかちつときうくつなやうだ」
襯衣 したぎ 「あせぢばんがもつてこいだ ゆきがあんまりミぢッけへがこれでいひかしら これでよし/\」
衣帯 おび 「これもやつぱりもめんにかぎる 〆あんばいがしごく めう/\」
小袴 こばかま 「あんまりかたく〆てハせつねへ/\ はかまをはいたですこしまがよくなつた これでハちつといくさじミてきた」
足袋 たび 「かハたびハいゝが足がほてつてこまります もめんのさしたびがよさそうでござります しかしくつながハできあひにハあるめへねェ」
脚半 きやはん 「きやはんハすねあてのあいだにはくのだ これもゆるいほうがあんばいよしだ かたいとあしがいたミいります」
草鞋 わらんじ 「わらじハめうがあさがいゝとおしへにまかせてはくものゝやつぱりわらがごく上々 そめをくひもにすれハよし/\」
腨当 すねあて 「むすひめハしつかりと しめやうハゆるくするがいひ コレサあんまりゆるすぎてハいかぬ/\」
佩楯 はいだて 「はいたてとハしりのおもいやつにハできねへことだ へんじしてもすぐにハたてねへやつサ」
决拾 ゆがけ 「ゆがけハいづれたてわく?こざくら ちとまつかハににていやす しかしほうさうならゆかけハ上々」
臂罩 こて 「こて/\とハたんとあること こてハさくわんのだうぐ コレハからだへこてへるぜェ」
脇曳 わきびき 「れんしやくでせおふたやうだ おもしろくもねへしやれだ」
胴丸 どうまる 「きなれないとむづかしいものだ いそぎのときにハどうまるものか」
表帯 うハおび 「うハおびをしめてやう/\かたまつた これからまだ/\いくいろもある いそぐときにハまにあハねへ」
肩罩 そで 「そでじころをつけねへうちハぞうべうじミてきがきかねへ これでよし/\」
帯兩刀 りやうたうをたいす 「これでしつかりきまりました なるほどたいとうきまりがいゝ/\」
喉輪 のどわ 「のどハゝよだれかけとまぎらハしいが やくめ?のうちならしかたがねへ つけろ/\」
纒顱巻 はちまきをまとふ 「はちまきをあんまりかたくするとかへつてづつうはちまちた」
蒙頬當 ほうあてをかぶる 「しやんとまつすぐにかぶらないと ほうあてちがひだ」
戴頭盔 かぶとをいたゞく 「かつてかぶとのをゝしめろだが まづまへいわいに一ツしめませう しやん/\/\ おめてたうござります?」
背旗 さしもの 「さしものたけきものゝふがトしやれたらどうだろう」
挿鎗挟 やりばさミをさす 「やり/\ごくろうトいハれそうだ」
楯板 たてのいた 「のぞきハ四文だ おすな/\」
竹束 たけたば 「七月六日にうれのこつたやつだ チトきまりがわりい」
銕炮 てつばう 「てつはうハこのすごろくとおなしこと きつとあたると人のいふらん なんといゝうただろう」
一番鎗 いちばんやり 「ちかごろ一ばんやりもせんだいばでつかいますから おほきにやすッぼくなりやした」
母衣 ほろ 「ほろをふくらがそうとおもつて かぜにむかひ一生けんめいかけだしたら ついてきぢんをいきすぎました めんぼくない/\ しなびました」
狼煙 のろし
一番乗 いちばんのり 「うぢ川のせんぢん さゝきの四郎たかつなとなのりたくなるやつさ ついおのれのなをわすれてしまつた なんとかいつたつけ」
弓箭 ゆミや
熊手 くまで 「よくばつてゐるやうだが かきこむにハいゝだうぐだ」
一騎 いつき
長刀 なぎなた 「あぶねへぞ/\よるな/\さわるといれるぞ ありや/\/\」
首帳 くびちやう 「まことひまでござります めでたい/\ちをぬらずしていくさハかち/\ぢきまくがしまつたハエ」
軍師 ぐんし 「こうしてゐる形ハうらないしやのやうだが これでもこんどハたれが上ルこのつぎハたれが上リといふことハそらんじておりますハ」
革鎧 かハぐそく 「かハぐそくハきがきかねヘやうだが きこなした形がいゝからかるいハ/\かろきミにこそたのミハあれと わかにもありやす」
大鎧 おほよろゐ 「大よろゐとハ チトおもひつきがわりい やれ/\おもい/\」
驛路鈴 えきろのすゞ 「たかまがはらにかミとゞまりますトいふやうだ」
軍配 ぐんばい 「にィしつるかめ/\ひがし宝来山/\ ヨ のこつた/\/\」
陣羽織
嗾?配 ざいはい 「かゝれ/\ありやァ/\/\ト いへ/\」
上リ 勝戦歸陣





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