2012年1月8日日曜日

"尚紅蓮" で検索

グレン・ショー「言葉テンヤワンヤ」: うわづら文庫@ココログ

うわづら文庫さんのグレン・ショーの短文(pdf)が面白かったので、現時点で "尚紅蓮" で検索してわかることをメモ。

ショー とは - コトバンク

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

ショー Shaw, Glenn W.

1886-1961 アメリカの日本文学研究家。
1886年11月19日生まれ。大正2年(1913)来日。大阪外国語学校などで英語をおしえ,戦後はアメリカ大使館文化担当官。戦争中をのぞき在日36年。その間,尚紅蓮(しょう-ぐれん)の名で俳句をつくり(句集「蟹水仙」),「出家とその弟子」「藤十郎の恋」「羅生門」などを翻訳した。1961年8月26日死去。74歳。ロサンゼルス出身。コロラド大卒。
【格言など】京のセミ幾億匹の暑さかな

『戦前期『週刊朝日』総目次』から - 神保町系オタオタ日記

(里見弴の著作)

昭和6年7月12日~11月8日 (英訳・尚紅蓮)「安城家の兄弟」

昭和7年4月17日 (英訳・尚紅蓮)「夜桜」

古書の森日記 by Hisako:KIKUCHI KWAN『TOJURO'S LOVE AND FOUR OTHER PLAYS』(1925) - livedoor Blog(ブログ)

訳者はGLENN W.SHAW。収録されているのは、タイトルの「藤十郎の恋」をはじめ「奇蹟」「敵討以上」「父帰る」「屋上の狂人」である。

写真でわかるように、かなり傷んでいてしみがついているため300円。口絵や挿絵は1枚もついていない。菊池寛のいい読者というわけでもないのだが、つい買ってしまった。日本人の名前の表記を姓名の順にするのか、ひっくり返して名前を先にするのかで、よく意見が分かれるが、この本は、表紙も中のとびらも「KIKUCHI KWAN」となっている。翻訳者のグレン・W・ショーの方針だったのだろうか。

グレン・W・ショーという人については、自序以外の情報は見つけられなかったが、大阪と山口の高校で英語を教えていたように思われる。国会図書館で検索してみると、倉田百三の『出家とその弟子』などいくつか日本の戯曲の英訳書を出しているほか、『OSAKA SKETCHES』という著書もあるらしい。

e-短冊.com / グレン ショー / 俳句

村山の上野上にも朝日出る 尚紅蓮

作者プロフィール

グレン ショー
(ぐれん しょー)
カナダの宣教師。トロント出身。トリニティー大卒。明治6年(1873)イギリス海外福音伝道会から派遣されて来日。聖アンデレ教会をつくり日本聖公会の指導者の育成にあたる。軽井沢を避暑地として開発、紹介した。明治35年(1902)歿、56才。

※プロフィールは「Shaw, Alexander Croft」のもの。コトバンクでプロフを探して私も勘違いしかけた。俳句の出所も怪しいかもしれない。

倉田百三

2.百三作品の英訳3点
(1) Shaw, Glenn W.  The Priest and His Disciples(『出家とその弟子』)
The Hokuseido Press, 1922.

日本は東洋西洋の興味ある焦点の一つである。この民族に何も心配はいらない。西洋の多くの影響の下にも、私は日本人が昔からの美へのあこがれをかたくまもっている姿を何度か目にしている。
自動車の渦巻く中を菊車   尚 紅蓮
グレン・ショー「西洋と東洋の興味ある焦点」
『日本人の道徳的心性』(1955)

ピアストーン:BLOG 〜維一郎の随筆〜: 野菜随筆二(西瓜)

(1955年の随筆らしい)

少し後の頃、神戸高商にグレン・ショウ(尚紅蓮)という人があって(今も健在でラジオなどに出る)週刊朝日に英語の短文を連載していた。中学上級生の勉強的読物だったが、それは随筆みたいな内容のものだった。「日本人は、西瓜を三日月型に切って、それにかぶりついて食う。(西洋人はどうして食うか今以て私は知らない)美しく化粧した日本の娘さんが、あれをやっているのを見ると――」と、ショウ氏が書いていたように思う。そして大阪の道頓堀の夜景を叙し「三日月型の内側をえぐった“西瓜の皮”が沢山流れている」と述べてあった。私は「ははあ“西瓜の皮の流れけり”だな」と思った。

A GUIDE BOOK to OSAKA ~国際観光都市 OSAKA~

6 Osaka sketches 浪華の足
Hokuseido Press 1929(昭和4)年 (221.3-1300)
冒頭に“City of Water”“City of Bridges”“City of Smoke”“Japan's Kitchen” “Industrial and Commercial Capital of Japan”と書かれており、大大阪時代の街の様子を写真や近世の『浪華の賑わい』なども引用して紹介しています。
著者のGlenn W Shaw はロスアンジェルス生まれのアメリカ人で大阪高等商業・市岡中学・今宮中学で英語を教えた教育者。日本文学の翻訳にも携わりました。戦後もアメリカ大使館に勤めた親日派で“Osaka sketches 浪華の足”の表紙では「尚 紅蓮」とも名乗っています。

Shaw, Glenn W. - Webcat Plus

大日本魚類画集 大野麥風著 西宮書院 1937.8-1940.9
羅生門 : 英和対照 芥川竜之介著 ; グレン・ショウ訳 原書房 1971
本日休診 井伏鱒二著 ; E.サイデンステッカー, グレン・ショウ訳 原書房 1971.3
本日休診 井伏鱒二著 ; E.サイデンステッカー, グレン・ショウ訳 原書房 1964.9
Shin Wiro by Glenn W. Shaw and Jiro Nagura Jūōsha, 1922
Clouds and Climate Change Glenn E. Shaw University Science Books, c1996
Short stories by R. Akutagawa Translated by Glenn W. Shaw Hokuseido Press, 1974, 1930
The priest and his disciples : a play by Kurata Hyakuzo ; translated from the Japanese by Glenn W. Shaw Hokuseido, 1969
Three plays by Yamamoto Yūzō ; translated from the Japanese by Glenn W. Shaw Hokuseido, 1957

2006-05-06 - 日本語関係の目次・索引など - 索引グループ

 『言語生活』第54号 昭和31.3 特集・試験時代
国立国語研究所監修
筑摩書房発行
定価 70円

言葉テンヤワンヤ 尚紅蓮(グレン・ショー)

里見弴・詳細年譜:猫を償うに猫をもってせよ

・12日~11月8日(英訳・尚紅蓮)「安城家の兄弟」『週刊朝日』

・17日(英訳・尚紅蓮)「夜桜」

戦前期週刊誌メディアの受容形態 ― その大衆性と戦争加担との関係に着目して(pdf)

また,広告だけでなく,創刊当初の『週刊朝日』と『サンデー毎日』にはグレン・ショウ(尚紅蓮)の英文小説(「浪華の足」『週刊朝日』1924 年 6 月 29 日号掲載)や英文の記事(「有島武郎氏の死(英文)」『サンデー毎日』1923 年 7 月 22 日号掲載)等も記事も掲載されており,これらのことも,両誌が実際にどのような読者層をターゲットとしていたかを不明瞭にしている.

表 8­2 からは,掲載総数は多いが,日中戦争を境に執筆数が大きく異なる人物がいることが分
かる.最も執筆数の多いグレン・ショウ(尚紅蓮)は,大正末期より英文小説を『週刊朝日』に多
数執筆しているが,1930 年代に入ると掲載記事はなくなり,『週刊朝日』誌上からも英文小説や
英文欄がなくなっている.6 章 6.4 女性関連記事のところでも触れたが,英文記事や英文広告,
英文小説を読める読者層は恐らく知識階級に限られていると考えられるため,英文小説が 1930
年代にはほぼ掲載されなくなったことからも,『週刊朝日』が誌面の「大衆化」を図った様子がう
かがえる.

                                           頁 巻号
26072 碧眼鏡(英文) 尚紅蓮 16 22-18, 1932(昭和7)年10月16日号 小説
26106 碧眼鏡(英文) 尚紅蓮 16 22-19, 1932(昭和7)年10月23日号 小説
26164 碧眼鏡(英文) 尚紅蓮 30 22-20, 1932(昭和7)年10月30日号 小説
26195 米利堅土産 尚紅蓮 12 22-21, 1932(昭和7)年11月1日号 娯楽
26196 碧眼鏡(英文) 尚紅蓮 14 22-21, 1932(昭和7)年11月1日号 小説
26237 碧眼鏡(英文) 尚紅蓮 16 22-22, 1932(昭和7)年11月6日号 小説
26256 米利堅土産 尚紅蓮 28 22-22, 1932(昭和7)年11月6日号 娯楽
26288 翠眼鏡(英文) 尚紅蓮 16 22-23, 1932(昭和7)年11月13日号 小説
26299 米利堅土産 尚紅蓮 34 22-23, 1932(昭和7)年11月13日号 娯楽
26329 翠眼鏡(英文) 尚紅蓮 16 22-24, 1932(昭和7)年11月20日号 小説
26369 翠眼鏡(英文) 尚紅蓮 18 22-26, 1932(昭和7)年12月4日号 小説
26407 翠眼鏡(英文) 尚紅蓮 7 22-27, 1932(昭和7)年12月11日号 小説
26451 碧眼鏡(英文) 尚紅蓮 11 22-28, 1932(昭和7)年12月18日号 小説

以上

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